皆さんこんにちは、精神障害者の引きこもりニートです。今回はニートと就職に関する話題で、
という話です。ここでは
- なぜ企業は新卒か即戦力しか採用しないのか?
- 新卒か即戦力しか採用しない企業が多い=社会に余裕がない証拠
- 働きたくても雇ってもらえない。これって誰が悪いの?
- 「働きたいのに働けない人」を救済しないと社会的には大損
といった点について書いていきますね。
なぜ企業は新卒か即戦力しか採用しないのか?
でははじめに基本的な部分として、なぜ企業は新卒か即戦力しか採用したがらないのか?という部分について考えてみようと思います。
まず即戦力については教育の手間がかからない(=つまり会社にとって都合が良い)から当然人材として欲しいというのは理解できるとして、新卒至上主義に関しては考えてみればすごく変ですよね。だって、例えば
- 大学を卒業した後1年ニート状態だったAさん
- 大学を卒業したてのBさん
のどちらも会社で仕事をするための能力はほぼ同じはずですからね。
…こう書くと「そりゃあ年齢が若い方を採用するからでしょ」と思うかもしれませんが、だとすると
- 1年留年して大学を卒業したCさん
は新卒扱いであり、Aさんよりも新卒カードがある分有利なので多少の年齢の違いはそんなに関係ない気もします。
このことを考慮すると重要なのはその「新卒カード」というやつの有無で、どういうわけかそれを持ってる人と持ってない人で未経験での就職活動に大きな差が出るというわけです。…この新卒が重宝されるような価値観って単なる風習のようなものだと思うのですが、それにしたって嫌な風習ですよね。
学生なんだから見る目が無くて最初の会社でブラック企業に当たってしまう場合もよくあると思うんですけど、その場合は
- そのブラック企業をすぐ辞める
→新卒カードも経験もないので就職で非常に不利、しかも周囲の人からは根性なしの烙印を押される。そのままニートや引きこもりになりがち - ボロボロになっても会社にしがみつく
→メンタルを壊して結局退職、精神障害者になって再起不能に
といった末路になってしまうことだって十分考えられるわけで、どうしてこういう悪しき風習がまかり通っているんだろうと思います。
個人的には何度もやり直しがきけばいいのにと思うのですが、どういうわけか会社や社会はそれを許さないんですよ。やっぱ日本では「一度レールから外れた奴は失格」なんですねぇ。かなしいね。
…と、ちょっと話がそれたような気もしますが、まとめると
- 企業が即戦力を欲しがるのは「都合が良い」から
- 企業が新卒カードを重視するのは、レールから外れていない人を採用したいから
という感じだと思います。
新卒か即戦力しか採用しない企業が多い=社会に余裕がない証拠
さて、それで日本社会に毒されている皆さんからすると「会社が新卒や即戦力を求めるなんて当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、個人的にはそれは変というか、社会に余裕がないからそうなっているだけなんじゃないかと思っています。
なぜなら、例えばもし仮に日本経済が成長し、潤っていれば企業としては
- 事業を拡大したいから人が欲しい
- でも普通の人だけじゃ人手が足りない
- じゃあニートや障害者の人が余ってるなら雇用して育てよう
という風になると思うんですよ(※いやそういう考えを持っていない企業もたくさんあるかもしれませんが)。ところが現状はどうかといえば、
- 経済が冷え込んでいて会社を続けるのがやっとだ
- 普通の人でも役に立たない人は解雇しよう
- え、ニートや障害者?そんな人を雇っている余裕なんてないよ
という感じになっているに違いありません。つまり、私は別に企業の肩を持つつもりはないんですけど、ニート・引きこもり・障害者がなかなか採用されないのは企業が悪いというよりは日本経済が冷え込んでいるからそうなっているというほかありません。
働きたくても雇ってもらえない。これって誰が悪いの?
ただまあ、そうは言ってもそのしわ寄せは「働きたいのに、まともに雇ってもらえないから働けない人」にきているのもまた事実です。これに関して、さっき某掲示板でこんな書き込みを見かけて思わずコピーしてしまいました:
若者「働きたい」
社会「新卒しか要らん」
社会「人生躓いた経験ある奴は要らん」
社会「ゴミはハロワでゴミ扱いされて底辺会社あてがわれとけ」
社会「ゴミは介護でもやっとけ」若者「普通に働くのやーめた🤪」
誰が悪いんや?
これ多くの社会人は上のコピペで言うところの「若者」君を非難しそうですけど…本当に彼が悪いんでしょうか?
個人的には「新卒じゃない奴・躓いた経験のある奴=ゴミ」と認定してまともにとりあわない日本社会のほうがよっぽど悪いと思うんですけどね。
「働きたいのに働けない人」を救済しないと社会的には大損
それにしても、企業が嫌がるようなニート・引きこもり・障害者の数って合わせれば何百万人にもなる(※)らしいので、私たちみたいな人をそのまま腐らせておくのは長い目で見れば経済にとって大損だと思います。
なぜなら私たちからは税金をほとんど徴収できないし、障害者なら障害年金とかも支払う必要がありますからね…数万人ならまだしも何百万人なので話のスケールはかなり大きいですよ。政府には早いところ真面目にこの問題に対して向き合ってほしいものです。
※正確な数は忘れましたが、
- ニート:60万人
- 引きこもり:100万人
- 障害者:900万人(身体・知的・精神の合計)
くらいだった気がするので概算でも合計1060万人になります。すごい人数ですよね。
おわりに
以上、なんだかとりとめのない話になってしまいましたが「企業が新卒や即戦力しか採用しないのはムカつく」というのが本題でした。
まあ結局のところ、ニート・引きこもり・障害者をのけ者にするのは経済的には大損だし、時代の流れにも反しているわけですが、一方でコロナで経済が冷え込んでいて企業にも私たちみたいな人を雇う余裕がないという事実もあり、なかなか難しい問題だなぁと思います。
なので今後はこの問題の解決策を真面目に議論していく必要があると思うんですけど、たぶん政府もニートや障害者のことまで考える余裕がないと思うので「結局自分でなんとかしないといけないよね」という話になってきます。…かなしいね。
今回は以上です。