【ニートが教える】子供をニートにしないためのポイント

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長年ニートを続けていると、たまに「もしかしたらこういう育て方をしてもらえばニートにならなかったんじゃないか?」と思うことがあります。

まあ、私自身にもニートの才能があると思うので全部親のせいにするつもりはありませんが、やはり親の影響は大きいと思うのでどうしてもそういうことを考えてしまうんですよ。

それで私は当然ながら子育てのコの字も知らないニートですが、ニートだからこそ「子供がニートになってしまう原因」について知っているわけだし、「子供をニートにしない育て方」について何かしら参考になることを書けるのではないかと思いました。

そこで今回は子供をニートにしないための育て方のポイントについて色々考えたことを書いてみますね。子供の将来をダメにしたくない親御さんは、ぜひご両親でよく読んでおいてくださいよ。

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子供がニートになる原因

ではまず、そもそも子供がニートに育ってしまう原因としてはどんなものがあるかを見ておきましょう。

この辺の話については以前の記事「ニートに悩むご両親へ。お子さんがニートになった理由を知りたいですか?」に詳しく書いたのですが、おさらいしておくと主な原因は次の3つに分けられます。

  1. 子供自身に「ニートの才能」があった
  2. たまたま周囲の環境が合わなかった
  3. 育て方が悪かった

このうち、2番だけなら環境を変えれば何とかなるのですが、1番や3番が絡んでくると非常にタチが悪くなります。特に危険なのは「本人にニートの才能がある」場合で、こればっかりはどうしようもありません。その場合は潔く諦めてください、としか言えませんのでご了承ください。

子供をニートにする「悪い育て方」

ただ、一方で3番の「育て方」についてはやり方次第で何とかなると思います。そこでもう少し詳しく原因を見てみますと、個人的に「育て方が悪い」(つまり、子どもをニートにしてしまう育て方)とは次のようなものだと思っています。

  1. 子供に対する過干渉&無関心
  2. 子供を褒めない、何でもできて当然だと思う
  3. 子供を他の子と比較して悪く言う
  4. 子供に必要なものを買い与えない

上記はニートの私が実際に親から受けた「育て方」です。ではなぜこれらが悪いのかというと、理由は次の通りです。

過干渉&無関心

まず、高確率で子供をニートにしてしまう原因が子供に対する過干渉や無関心です。過干渉&無関心は子供の主体性を根こそぎ奪います

主体性を奪われると人間どうなるのかというと、自分では何もできない・自発的に何もやろうとしない無能無気力人間になってしまいます。つまり仕事ができないし、仕事をやろうともしないニートのできあがりというわけです。

なお、過干渉・無関心とニートの関係性については以前の記事「「過干渉な母親&無関心な父親」のコンボで子供はニートになる」に詳しく書いたので、興味があれば併せてご覧いただければと思います。

子供を褒めない

次に大きな原因として挙げられるのが子供を褒めないということです。褒めてもらえない子供はやる気が出なかったり自信がつかなかったりするので、そのまま成長すると無気力になりニートになります

そもそも、子供を褒めない親御さんは

  • こんなことはウチの子はできて当たり前
  • ウチの子ならもっとできるはず

などと思っているかもしれませんが、子供からしたら

  • せっかく頑張ったのに褒めてもらえないのか…
  • 一体どこまで頑張ったら褒めてもらえるの?

と思ってガッカリするでしょう。子供の活躍に期待する気持ちは分かりますが、「できて当然だから褒めない」のは間違っていると言うほかありません。

他の子と比較して悪く言う

次に、3つ目の原因として子供を他の子と比較して悪く言うのも非常にまずいです。なぜならこのようなやり方は子供の自尊心を深く傷つけ、自信を失わせてしまうからです。

私は子供のころ(というか今もですが)、よく母親に

  • 〇〇君は気が利くのに何でお前は棒立ちなんだ!お前はグズだ
  • ××君はスポーツができるのにお前は運動音痴だ
  • △△君はテストで学年1位なのにお前は5位じゃないか!

というような言い方をされていました。

どうやら母親はこういう言い方をすれば私が「なんだって、じゃあもっと頑張るぞ」と思うだろうと考えていたようですが、言われた側からすればたまったものではありません。こういうことを言われるたびに私の自信とやる気はゼロになりました

このように他の子と比較して子供を悪く言うのはついついやりがちだと思うのですが、子供の自信を奪うだけなので悪手でしょう。

必要なものを買い与えない

最後は必要なものを買い与えないのも残酷で、子供がニートになるリスクを増やします。なぜなら「周りが持っているモノを持っていない」だけで他の子の話についていけなかったりして孤立する可能性が高くなるからです。

私の場合、小学生の頃はみんなが持っているゲームを一切買ってもらえませんでしたし、高校生になっても携帯電話を持たせてもらえませんでした。

その結果どうなったかというと…まあお察しの通り友達ゼロです。なんたって元々コミュニケーション能力が低いのに、周りが持っているモノを持たせてもらえなかったせいでますます周囲から孤立してしまいました。…なんか思い出しただけで腹が立ってきます。

こうやって親が少しの金をケチったせいで子供が孤立し、ニートに近づくのは悲しいものです。

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子供をニートにしないためのポイント

ではここからが本題ですが、以上を踏まえて子供をニートにしないための育て方を考えてみると、次の4つのポイントが思い浮かびました。

  1. 子供に関心を持ちつつ、干渉しすぎない
  2. 良いことをしたらまずは褒める
  3. できないことを悪く言わず、その原因や手段を教える
  4. 必要なものはきちんと買い与える

それぞれ詳しく見ていきましょう。

子供に関心を持ちつつ、干渉しすぎない

まず一つ目は「子供に関心を持ちつつも、干渉しすぎない」ことが最も重要だと思います。まあ、要するに子供の意見をちゃんと聞くということですね。

例えば子供に「一緒に遊んでほしい」と言われたとき、良い親御さんは

  • 何をして遊ぶか
  • どうやって遊ぶか

といった部分をきちんと子供に聞くはずです(※)。このようにまずは子供の意見を聞くことで主体性が育つのです。


※このときダメな親は、遊ぶこと自体を断ったり自分の意見を押し付けたりします。

良いことをしたらまずは褒める

次に二つ目は、子供が良いことをしたらまず褒めるということです。適切に褒めることで子供のやる気や自信がどんどんアップして良いサイクルを回せるようになると思うので、やりすぎない程度に積極的に褒めてあげましょう。

できないことを悪く言わず、その原因や手段を教える

それから三つめはできないことを悪く言わないというのも重要です。なんたって相手は子供だし、できないことが多少あっても仕方ないと思うのですよ。

なのでそれについて悪口を言うのではなく、「じゃあどうすればいいのか?」という部分をちゃんと教えてあげることが大切だと思います。

必要なものはきちんと買い与える

最後は必要なものはきちんと買い与えるということです。やっぱり「他の子がみんな持っているモノ」は自分の子供にも持たせるべきなんですよ。

子供が孤立してゆくゆくニートになることを考えたら、最低限の出費を惜しむのはバカげているということが分かると思います。

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おわりに:育て方次第で「子供がニートになる可能性」を減らすことは十分可能です

以上、子供がニートになる原因と子供をニートにしないためのポイントを書いてきました。

…まあ最初のほうで述べた通り、本人にニートの才能がある場合はどうしようもないと思うのですが、それでも育て方次第で子供がニートになる可能性を減らすことはできると思います。ニートになると子供本人が悲惨な目に遭うことになるので、ぜひ上記の内容を参考にしていただき、少しでも予防策を講じていただければと思います。

今回は以上です。