「ニートはプライドが高い・偉そうだ」と言われがちな理由

ニートの話 ニート・ひきこもりの話

こんにちは、ニートです。ネットでニート関係の情報を見ていると、たまに「ニートはプライドが高い」という意見を目することがあります。

今回はこの点をテーマにして

  1. この意見は本当なのか?
  2. もし本当なら、なぜニートはプライドが高くなるのか?
  3. ニートがプライドを捨てることはできるのか?

といった部分について私の意見を書いていきますね。

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ニートは本当にプライドが高いのか?

では、まずは「ニートは本当にプライドが高いのか?」という点について考えてみましょう。先に結論を書いてしまうと、個人的にこれは「人にもよるが本当」だと思います。

そもそも、ニートにとってのプライドって何?

その理由を説明する前に、前提条件としてここでは「プライド」という単語がどういう意味で使われているのかを明確にしておく必要があります。

この単語を調べてみますと、真っ先に出てくる意味は「自尊心」「誇り」といったものです。しかしそれってニートが持っているか?というとちょっと疑問ですよね。ニートは社会的に非常に低い立場なのに、それに誇りを持っているというのはなんか変です(※まあ、働かないことに誇りを持っている場合も考えられますが…)。

そこでもう少し調べると、プライドとは「傲慢」を指す場合もあるとのこと。こちらの方が断然しっくりきますね。

これを踏まえると、「ニートはプライドが高い」という言葉には「ニートのくせに偉そうだ」というニュアンスがあるということがわかります。

つまり今回のテーマである「なぜニートはプライドが高いのか?」という文言は「なぜニートは偉そうなのか?」と言い換えることができるので、ニートのプライド=相手に偉そうにふるまう態度だと言えるかもしれません。

ニートなのに偉そうな人は多い気がする

さて、前提条件をはっきりさせたところで、私が「ニートはプライドが高い、という意見は(人にもよるが)本当」だと思う理由について説明します。

まあ理由といってもあくまでも主観によるところが大きいのですが、主なものは次の2つです。

  1. 自分自身が親に対して偉そうにしてしまったり、このブログで偉そうなことを書いたりしているから
  2. ネット上のニート(※自称かどうかはともかく)の発言を見ていると上から目線の場合が多いように思うから

私はニートだからわかるのですが、(後述するように)ニートをやっているとどうしても偉そうにしてしまいがちなんですよ。それを考えるとニートは偉そうだ、と言われても仕方がない気がしますね。

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ニートが偉そうにしてしまう理由

次に、上記のことを踏まえて「ニートが偉そうにしてしまう理由」について考えてみましょう。

ニートがついつい偉そうにしてしまう理由は色々あると思いますが、主なものは次の3つだと思います。

  1. 井の中の蛙になっているから
  2. 人を見下すことで安心感を得たいから
  3. 養ってもらっているのを当然だと思っているから

理由1:井の中の蛙になっているから

まず一つ目の理由は、ニートは狭い世界で生きているので井の中の蛙になっているからです。

私は引きこもりがちなニートなのでよく分かるのですが、ニートを続けていると現実世界で他人と交流することがほぼなくなります。つまり非常に狭い世界で生きているわけです(※注)。

そしてそうなると自己が肥大化して大局的な判断ができなくなり、結果として無意識的に「俺は偉い」という思考になってくるのです。


※注:「いや、ニートにはネットがあるじゃないか」と言い出すニートがいそうなので念のため書いておくと、ネットは広いけど狭い世界です。なぜなら情報自体は山ほどあるものの、結局は自分の興味のある情報しか知りえないからです。

理由2:人を見下すことで安心感を得たいから

次に二つ目の理由は、ニートは社会的な地位が低く内心不安なので、他人を見下して安心感を得ようとするからです。

先ほども書いた通り、ニートを続けていると自己が肥大化して「俺は偉い」と考えがちです。しかしそれは根拠がない思い込みなので、無意識的に「誰かを見下して俺が偉いことを証明したい」という思考になります。その結果、親に対して偉そうにしたり、ネットで偉そうな書き込みをしたりするというわけです。

理由3:養ってもらっているのを当然だと思っているから

最後に三つ目の理由は、ニートは何かと親に難癖付けて「自分は養ってもらって当然だ」と思いがちだからです。

これは私も反省すべきところではあるのですが、一度ニートになるとどうしても「働かなくても生きられる」という現状に甘えたくなります。ただしそのままではニートであることを正当化できないので、自分がニートになった原因を親などになすりつけることで自分自身を納得させます。こうしてニート特有の「自分は養ってもらって当然」という思考回路ができあがるのです。

そしてこれを放っておくと、養ってもらうのは当然→働かなくてもいい→あくせく働いている奴よりも偉い、という思考になってくるのです。つまり働いていないのは親に養ってもらっているからなのに、それを差し置いて自分が偉いと思ってしまうというわけです。

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ニートが変なプライドを捨てることはできるのか?

では最後に、ニートのプライドは捨てられるのか?という点について考えていきましょう。はじめに結論から言うと、ニートがプライドを捨てるのはとても難しいと私は思います。

ニートがプライドを捨てられない理由

なぜそう思うのかと言えば、ニートがプライドを捨てたらニートであることを正当化できなくなってしまうからです。

そもそも好きでニートをやっている人の場合、「働きたくない」→「自分は働かなくてもいいんだ」という考えを正当化したいからプライドが高くなります。つまりその場合はプライドを捨てる=自分を否定するのと同じです。

このようなことから、ニートがプライドを捨てることは容易ではないといえます(※)。


:もちろん一口にニートと言っても、中にはやむをえずニートになってしまう人もいると思うので、そういう場合は必ずしも当てはまるとは言えません。

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おわりに:ニートは親への感謝を忘れずに…

以上、簡単ではありますが

  • ニートはプライドが高いという説は本当か
  • なぜニートは偉そうにしてしまうのか
  • ニートがプライドを捨てることはできるのか

といった点について私の考えを書いてきました。

こうして考えを整理してみると、自分自身も偉そうにしてしまう根本的な原因は「養ってもらっている親への感謝の気持ちを忘れている」ことにあるんじゃないかと思いました。なので「養ってもらっているくせに偉そうなことを言うな」という指摘は全くその通りだと思います(まあ、そう言われるととムカつくけど…)。

やはりニートたるもの、底辺の隠者として自分の立場をわきまえて謙虚に暮らしたいものですね。今回は以上です。