世間がニートや引きこもり・障害者に冷たいままでは日本は衰退する

ニートの話 ニート・ひきこもりの話

こんにちは、精神障害ニートです。今回はタイトルの通りで「世間がニート・引きこもり・障害者に冷たいままだと日本は衰退するだろうな」という話です。

世の中には私を含めてニート・引きこもり・障害者が数多くいるのですが、少なくとも日本人・日本の企業ってそういう人に対して差別的な場合が多いと私は思っていて、特に就職に関してはものすごく冷遇しているのが実情だと思います。

しかし、(傲慢な言い方で恐縮ですが)私たちに対してそういう冷ややかな態度をとるのは結局日本のためにならないと私は思います。今回はそのことについて詳しく書いていきますね。

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ニート・引きこもり・障害者は上手く使えば活躍する

まず、はじめにニート・引きこもり・障害者というと正直言って「役に立たない」というイメージが強いと思いますが、ハッキリ言ってそれは違います。

なぜそう言えるのか?役に立たないのはたまたま「環境が合っていない」だけで、環境さえ整えば活躍できる可能性が高いからです。

例えば引きこもりであれば、自室でPCを使ってできるような仕事ならきちんとこなせると思います。引きこもりがなかなか働けないのは「会社に出勤するのが当然」という日本の働き方が合わないだけだと思うんですよ。

…こう書くと

  • 環境が整わないと働けないなんて、やっぱり役に立たないじゃないか!
  • 資本主義社会なんだから役に立たない奴が無職なのは当然だ

と思う人がいるかと思います。しかし、そう言う人には「会社」という整った環境がなくても仕事できますか?とお聞きしたい。会社がないと働けないのであれば、それは環境が整わないと働けないということに他なりません。つまり人のことを役立たずなんて言えないってことですよ。

…話が少しそれましたが、まとめるとニートや引きこもり・障害者であっても「使いよう」によってはちゃんと活躍できるということを言いたいわけです。

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引きこもりニートや障害者を活用できない国・日本

「傷モノ」を採用したがらない企業ばかり

しかし、少なくとも日本ではニート・引きこもり・障害者を活用しようという動きはほとんどありません。それどころか「引きこもりニートや障害者なんて罰金を払ってでも雇いたくない(※注)」という企業がほとんどです。

実際、私は3年前に精神を病んでからニートをやっているのですが、このレベルになると就職活動をしてもどこも雇ってくれません。どの会社をあたっても

  • ブランクが長い人はちょっと…
  • 未経験?じゃあダメです
  • ウチは身体障害者しか採用してないんで

と門前払い。

こんな状況なので就職できない→さらにニート期間が長くなる→ますます就職できない…というような悪循環になってしまっています。私と似たような境遇の人はこういう負のスパイラルに陥っている人が多いと思いますね。


※注:ちなみに障害者の雇用に関して言えば、雇用率が法定以下の企業は国に納付金(俗にいう罰金)を納める必要があります。

せっかくいる人材を持て余すのは損

それでそういう状況に文句を言うわけではないけど、そうは言ってもそれって(当事者としてみれば当然)酷い扱いだと思うし、例えば日本という国全体で見たら戦力を戦力として扱わないんだから損だと思うんですよ。

それはなぜか?ニート・引きこもり・障害者の人数は非常に多いからです。政府が出している統計によると、

  • ニート:推計56万人(※15歳~34歳)
  • 引きこもり:推計115万人(※15歳~64歳)
  • 無職の障害者:約322万人(※18歳~64歳の障害者の人口から、働いている障害者の数を引いた人数)

もいるので、これだけでもだいたい25人に一人くらいの人材を持て余していることになります(※もっとも、私のように重複している人もいると思うので単純に足し合わせることはできませんが)。もしこれだけの人が戦力に加われば国がもっと豊かになると思いますね。

なぜニートや引きこもり・障害者を活用できないのか?

では、なぜ国や企業はニート・引きこもり・障害者を積極的に活用しようとしないのでしょうか。

その理由は、端的に言えば余裕がないからだと思います。日本の企業って

  • 未経験でもいいのは新卒だけ
  • それ以外は即戦力が欲しい

という感じのところがとても多いと思うのですが、それって「会社にとって都合の良い奴だけ欲しい」という考えの現れであって、それ以外の人は雇う余裕がないってことですよね。

結局、余裕がないから都合の良い奴しか雇わないとなると

  1. それ以外の人が持て余される
  2. 本来得られるはずの労働力が得られない
  3. 国や経済にとって損

という流れになるので、こういう状況は早いところ何とかしたほうがいいんじゃないかと私は思います。

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おわりに:私たちを「使えない奴ら」で片づけるのはもったいない

以上、簡単ではありますが「ニート・引きこもり・障害者は使い方次第で活躍できるのに、国や企業はそういう人を活用しようとしない」という話をしました。まあこんなところで講釈垂れても仕方ない気もしますけど、何も主張しないよりはマシだと思って書いた次第です。「こんな考えの奴もいるんだな」くらいに思って頂ければと思います。

それにしても、繰り返しになりますが500万人近い人が持て余されている今の状況は「もったいない」と言うほかありません。上手く活用すれば戦力になる人も多いのに、最初から「どうせ使えないから」で片づけるのはまったくバカバカしいと思いますし、今の世の中そういう考えの輩ばかりなのは嘆かわしい限りですね。このままだと日本は衰退するばかりなので、早くそういう風潮がなくなってほしいものです。

今回は以上です。