こんにちは、コミュ障ニートです。今回は「コミュニケーション能力とは何か?」ということについての話題です。
私はニートなので就職について調べることがあるのですが、そうすると
- 企業は採用にあたってコミュニケーション能力を重視している
- ビジネスではコミュニケーション能力が不可欠だ
などと出てきます。しかしコミュ障の私はここで
- コミュニケーション能力って言うけど、具体的にどういう能力だよ
- コミュ障の俺にはよく分かんないから、せめてそこんとこしっかり示してほしい(まさか「お察しください」とは言わないでしょうね?)
- ってか、その辺が志望者に伝わってない時点で企業もコミュ障でしょ
などと思うわけです。
そこでこの記事では「コミュニケーション能力とは具体的にどういう能力のことを指すのか?」について、コミュ障の私なりにまとめてみますね。
そもそも「コミュニケーション能力」という言葉の意味は?
はじめに、まずそもそも「コミュニケーション」という言葉の意味を調べてみましょう。「三省堂 大辞林 第三版」によると次のように書かれています。
人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う。
まあ要するに「意思疎通」というような意味ですね。
これを踏まえると、コミュニケーション能力とは「他者と意思疎通を上手く行う能力」という意味になるといえます。
他者と意思疎通を上手く行う能力とは、具体的にどんな能力か
では「他者と意思疎通を上手く行う能力」とは具体的にどんな能力なのでしょうか。一口にそういっても関係する能力は色々あると思いますが、個人的な経験や調べた結果をまとめると、大きく分けて次の4つの能力に分類できると思います。
- 話す能力
- 話を聞く能力
- 察する能力
- 表現する能力
それぞれ詳しく見ていきましょう。
話す能力
まず一つ目は話す能力です。人間は話すことによって相手に自分の意思を伝えることが多いので、これは最も重要な能力といえるでしょう。
ただし、単に「話す能力」といっても「どうやって話すか」によってコミュニケーションの上手い下手が分かれてくると思います。そこで「話す能力」をさらに細かく分けると次のようになります。
- 聞き取りやすく話す力
- 分かりやすく話す力
- 適切な話題を選ぶ力
- 相手の笑いを誘う力
話す能力1:聞き取りやすく話す力
まず、上手に話すためには聞き取りやすく話す力が必要です。
- 滑舌が悪くて聞き取りづらい
- 声が小さすぎるorデカすぎる
といった話し方では、どんなに話の内容が素晴らしくても聞き手が嫌になってしまうでしょう。したがって会話では適切な声量・スピードで滑らかに話すことが求められます。
話す能力2:分かりやすく話す力
次に、会話の中で何かを説明するときは相手にわかりやすく話す力が必要です。
話の中で難しい用語が多かったり、説明が長かったりして分かりづらいと聞いている方は嫌になりますし、せっかくの内容も理解してもらえません。簡潔に分かりやすく説明する能力も求められます。
話す能力3:適切な話題を選ぶ力
それから会話では適切な話題を選ぶ力も必要となります。
それまでの会話の流れと全然違う話題ばかりでは相手がついていけなくなってしまいますし、相手に興味をもってもらえない話題ばかりでもやはり聞き手は嫌になってしまいます。そうならないためにも適切な話題を提供できる力も欠かせません。
話す能力4:相手の笑いを誘う力
最後に、ユーモアを交えて面白く話す力があると相手に喜んでもらえます。やはり誰かと話す以上は「楽しみたい」と思っている人が多いと思うので、相手に楽しんでもらえるような話し方ができるとコミュニケーションがうまくいきやすいと思います。
話を聞く能力
次に二つ目は話を聞く能力です。コミュニケーションというと何かと「話す」ことばかりに目が行きがちですが、相手の話をきちんと聞いて理解できなければコミュニケーションは成り立ちません。
それで単に「話を聞く」と言っても、相手の話を上手く聞くためには次のような力が必要です。
- 相手の話を理解する力
- 相手に共感する力
- 相手の話を引き出す力
聞く能力1:相手の話を理解する力
まずは相手の話を正確に理解する力が求められます。
相手がはっきりAと言ったのに、それを聞き手が勝手にBと解釈してしまうようではコミュニケーションが成り立ちません。もちろん話し手の表現の仕方が悪い場合もあるのですが、基本的には聞き手側も相手の意図をくみ取って正確に解釈する必要があります。
ちなみにこの「相手の話を理解すること」は基本中の基本ではありますが、意外とできていない人が多いので注意が必要です(※特に、自分の都合の良いように解釈してしまう人が多い)。
聞く能力2:相手に共感する力
次に上手に話を聞くためには、相手に共感する力も必要です。
もし話を聞いていても全然共感してあげないようでは、話し手が「こいつは本当に俺の話を聞いているのか?」と嫌な気分になってしまいますよね。なので上手くコミュニケーションをとるためには相手の気持ちになって話を聞いてあげることが重要になります。
聞く能力3:相手の話を引き出す力
最後は相手の話を引き出す力も話を聞く能力に含まれます。
適切に相槌をうったり相手に質問したりすることで話し手がスムーズに話せるようになり、会話が長く続いて色々な情報を得ることができます。これができないと話がぶつ切りになって変な間ができてしまい、なんだか気まずい空気になってしまうでしょう。
察する能力
さて、三つ目は察する能力です。コミュニケーションでは相手の気持ちを察したり、場の空気を読んだりして適切な言動を行う必要があるためこれも非常に重要です。
「察する能力」をもう少し具体的に分類すると次の3つに分けることができます。
- 相手の気持ちを推し量る力
- 場の空気を読む力
- 暗黙のルールを理解する力
察する能力1:相手の気持ちを推し量る力
まずは相手の言動から相手の気持ちを推し量る力です。
例えば自分が話し手になった場合は、「これを言ったら相手がどう感じるか」を常に気にしながら話す必要があります。また、相手の話を聞く立場になった場合は、必ずしも相手が言ったことがそのまま気持ちを表しているわけではないことも多々あるので、その辺を上手く察知して相手の気持ちを推測することが重要になってきます。
いずれにしても、相手の気持ちを上手く推し量れないと何かとトラブルになってしまいがちです。
察する能力2:場の空気を読む力
次に、場の空気を読む力も察する能力の一つです。
コミュニケーションでは自分と相手の都合だけでなく、場の雰囲気に合わせた言動をすることも求められます。空気を読めずに場違いな言動をしてしまうと周囲から白い目で見られてしまうため、雰囲気を上手く察する必要があります。
察する能力3:暗黙のルールを理解する力
それから暗黙のルールを理解する力も重要です。
世の中には他人から言われなくても周りを見て理解できないと恥をかくことは色々あります。その辺も上手く察せないとコミュニケーションに不都合が生じてしまうでしょう。
表現する能力
最後に、四つ目は表現する能力です。例えば何かを説明するときには、相手にわかりやすいように
- 身振り手振りを交えて説明する
- 図や文字を使って説明する
といったこともあると思います。上手くコミュニケーションをとるためには、このように話以外の表現も取り入れながら自分の意思を上手く伝える能力も欠かせないでしょう。
おわりに:「コミュ強」の人は多才なので尊敬したい
以上、「コミュニケーション能力とは具体的にどんな能力か?」ということについて見てきました。
こうして整理してみると、一口にコミュニケーション能力といっても実に様々な能力から構成されていることが分かります。つまり「コミュ強」(=コミュニケーション能力が高い人)は色々な才能を持っているわけで、コミュ障の私からしたらすごいなぁと思いますね。できれば少しは見習いたいです(※まあ無理だけど…)。
今回は以上です。