ニートの定義を解説。どんな人を「ニート」と呼ぶのか?

ニートの話 ニート・ひきこもりの話

こんにちは、ニートです。今回はニートの定義についての話をします。

今や「ニート」という言葉は非常によく使われていますが、ネット等を見ていると間違った使われ方をしていることがとても多いので、そういうのを見るたびになんだか腹が立ってくるのが正直なところです。

そこでここでは「ニート」という単語の定義や、正しい使い方について説明していきますね。


※「引きこもり」や「無職」との違いについては、以前の記事「ニートが教える【無職・ニート・引きこもり】の違い」をご覧ください。

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日本における「ニート」の定義

では、まずは「ニート」という単語の日本での定義を見ていきましょう。今となっては色々な意味で使われてしまっているこの言葉ですが、国としては一体ったいどのように定義しているのでしょうか。

厚生労働省による定義

ここでニート問題は労働に関する問題であり、厚生労働省の管轄です。したがって厚生労働省の定義が日本での定義とみて間違いなさそうです。

そういうわけで厚生労働省の資料「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究」を見てみると、ニートは次のように定義されています(原文ママ)。

ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求
職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者

つまりニートとは、次のすべてに当てはまる人のことを指す言葉です。

  • 15~34歳である
  • 仕事または求職活動をしていない
  • 通学も家事もしていない

ちなみに、よく「病気で働けない人はニートとは呼ばない」という説を見かけますが、定義にはそんなことは一言も書かれていないので注意が必要です。

こんな人は「ニート」とは呼ばない!

以上を踏まえると、次のような人はニートとは呼びません。

  • 35歳以上で仕事をしていない人
    →単なる無職
  • 34歳以下かつ仕事をしていないが、求職活動をしている人
    →失業者(※無職のうち、求職活動をしている人は失業者と呼ぶ)

つまり「中年ニート」といった使い方は誤用です(※中年とは40代~50代くらいの人を指す言葉だから)。

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おまけ:ニートに関連する用語について

さて本題はここまでですが、ついでなのでニートに関連する次の二つの用語の定義も見ておきましょうか。

  • ネオニート
  • 社内ニート

どちらもネット上の俗語なので明確な定義はないと思いますが、私が調べた範囲でまとめてみますね。

ネオニート

まずは「ネオニート」についてです。ネオニートとは、

株や不動産などの不労所得によって、働かなくても収入を得ているニート

のことを指すようです。不労所得があればニートでありながらも一人前の生活ができるので、ある意味ニートの理想形と言えます。羨ましい限りです。

社内ニート

次は「社内ニート」ですが、こちらは

定職についているが、(仕事を干された等の理由で)社内で仕事がないためほとんど働いていない人

のことを言うようですね。激務の人から見たら「仕事しなくてもお金をもらえるなんてずるい」と羨ましく思うかもしれません。

しかし、実は私も一時期社内ニートだったことがあるのですが、何もせずに(※注)机に座っているだけというのは非常に苦痛で、こんなことならさっさと辞めてしまいたいと思ったほどでした(まあ、結局辞めたのでニートになったわけですが…)。仕事があるって幸せなことですよ。


※注:というか、見張られているので仕事しているフリ以外は何もできない。

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おわりに:言葉の定義を理解して正しく使おう

以上、簡単ではありますがニートの定義について書いてきました。

ニートという単語はなんか響きが憎たらしい感じがするせいか、現在では差別的な意味合いを含んでいて、単語だけが独り歩きして色々な使われ方をされるようになってしまっています。しかし、本来の意味を正しく理解して使うのが大切なのではないかと私は思います。

特に「ニート=若者」という意味合いがあるので、単なる無職と一緒にしないでほしいものです。

…っていうか、俺なんでこんな記事書くのに時間使ってるんでしょうね。暇人だな~。今回は以上です。