ネットを見ていると、たまに無職・ニート・引きこもりの区別がついていない人がいます。
それでそういう人がドヤ顔で「中年ニートが…」などと言っているのを見ると正直イラっととするんですよ。「それニートじゃねぇだろ」って。まったく…違いを分かっていない人のなんと多いことか。嘆かわしい限りです。
そこで今回はそういう間違いを正すべく、純然たるニートである私が
- 無職
- ニート
- 引きこもり
の違いについて説明します。
無職・ニート・引きこもりの関係図
まず、これら3つの肩書きの関係をわかりやすいベン図にまとめました。下図をご覧ください。
つまりどういう関係になっているのかというと、
- ニート、引きこもり、ヒキニートは無職に含まれる。
- ニートかつ引きこもりなのがヒキニートである。
- ニートと引きこもりは必ずしも一致しない。
ということです。この辺の関係を勘違いして全部一緒くたにしている人が非常に多く見受けられます。
無職・ニート・引きこもりの定義
無職の定義
まず「無職」とは学生・主婦(または主夫)以外で「仕事に就いていない人」を指します。
そしてニートや引きこもりは仕事をしていないので全員無職に含まれます。
ニートの定義
次にニートとは「Not in Education, Employment or Training」の略(=NEET)のことで、日本語に訳すと「就学も就労も職業訓練も行っていない者」を指します。
ただし日本では15歳~34歳までの無職・無就学の若者を指す言葉として定義されているので、35歳以上の無職の人はニートではありません(単なる無職です)。したがって「中年ニート」などという用法は間違いです(※「中年」は40~50代を指す言葉なので)。
引きこもりの定義
最後に引きこもりの定義ですが、厚生労働省のページを見ると
「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼んでいます。
と書かれています。引きこもりというと部屋から一歩も出ない状態を指すのかと思いきや、自宅から出ないレベルでも引きこもりに分類されるというのはちょっと意外ですね。
なお一般的に「ニート=引きこもり」というイメージがあるかと思いますが、世の中には「アクティブニート」と呼ばれる「引きこもっていないニート」もいます。したがってニートだからと言って必ずしも引きこもっているとは限りません。また、35歳以上の引きこもりはニートではないので、引きこもりだからと言って必ずしもニートだとは言えません。
まとめ:結局みんな「働いていない」ってこと
さて、それぞれの違いを調べていて思ったんですよ。これ、社会人から見たら同じじゃね?って。だってみんな働いてないんだもん。
だから純粋なニートとしては「俺は34歳以下だ!無職じゃない!」「外出してるから引きこもりでもない!」って主張したいんですけど、違いを主張したところで無駄なんですよ。「いや、働けよ」の一言で一蹴されてしまうという…なんと悲しいことか。
ていうかその前に、俺なんでこんなこと調べるのに時間使ってるんだろう。なんかむなしくなってきたな…。
とにかく最後まで読んでいただきありがとうございました。