こんにちは、引きこもりニートです。今回はニートと仕事に関する話題で、「なぜニートは働かないのか?」という理由に関する話です。
長年ニートをやっていると、家族や周囲の人から「なんでいつまでも働かないんだ」「さっさと就活して働け」などと叱責されることがあります。もちろんそういう指摘はごもっともだと思いますが、こちらとしても働きたくても働けない理由があるので、その点を無視してガミガミ言われると余計に働く気が失せるんですよね。
それで世の中の人は私たちニートが働かない・働けない理由について無知すぎるし、理解がなさすぎるので、今回は
について詳しく書いていきますね。
前提知識:「ニート=怠けている」という認識は必ずしも正しくない
では、まずはじめに誤解している方が極めて多いので前提を書いておきます。よく
などと最初から決めつけてかかるバカがいますが、これは必ずしも正しいとは言えないのでご注意ください。
まあ確かにニートの中には本当に怠けていて「俺は死んでも働きたくない!」という人もいると思います。しかし実はそういう人はニートの中でもかなり少数派です。
では残りの大多数のニートはどうなのか?というと、そういう人たちは
という場合がほとんど。つまり働きたいけど働けない理由があるから、仕方なくニートをやっているのです。
ニートが働かない・働けない深刻な理由3つ
では、上記を踏まえたうえで「ニートが働かない・働けない主な理由」を3つご紹介します。
- 病気や障害で働けない・採用してもらえない
- スキルがなくて働く自信がない
- 空白期間が長くて面接が怖い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由1:病気や障害で働けない・採用してもらえない
まず一つ目の理由は病気や障害で働けない・または採用してもらえないからです。
個人的な話をすると私は精神障害者なのですが、障害のせいでなかなか働けない上に、そもそも就活をしても面接にたどり着けず書類審査で速攻落とされてしまいます。つまり病気だと働けないし、働こうと思っても採用してもらえないのでニートのままでいるしかありません。
…こう書くと「それは特殊な例なんじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、このように病気・障害が理由でニートを続けている方はかなり多いと思われます。なぜならニートになるような人は
です。要するにニートになるきっかけの多くは、単に仕事をしないからニートになるのではなく発達障害や精神病が原因で就活や仕事がうまくいかないからニートになる、といったほうがより正確だと私は思います。
さて、それでこのタイプの人はパッと見は健康そうに見えるので、他人から「怠けている」という烙印を押されやすいのが悩みの種になると思います。しかも精神的な病気の場合は他人に打ち明けづらいし、打ち明けたところで理解してもらえずドン引きされるだけなのが辛いところです。
この場合のアドバイスとしては病院やサポート機関には自分の病気(診断されていない場合は症状)・障害のことをきちんと相談する一方で、不必要な場面でそれらがバレないように気を付けたほうが良いでしょう。
※ちなみに病気や障害で働けない人はニートに含まれない…という意見も見受けられますが、ニートの定義にはそんなことは一言も書かれていないので、ここではそういう方もニートに含めてお話しすることにしました。
理由2:スキルがなくて働く自信がない
次に二つ目の理由はスキルがなくて働く自信がないからです。
ニートになってしまった人の多くは就活で失敗して新卒カードを失ったか、就職しても短期間で辞めてしまったという場合が多いので働くのに十分なスキルが身についていません。そして悲しいことに日本社会は
- 未経験でもOKなのは新卒だけ
- 転職するなら十分な実務経験がないとダメ
という求人がほとんどなので、一度ニートになると就職はますます厳しくなってしまいます。この事実によって少しばかりの自信を粉砕されてしまうニートは少なくないでしょう。
とはいえ、もちろんスキルがなくても採用してくれる会社も少ないながらあるので就職するチャンスだけならあります。しかしその場合はスキルがないなりにやる気や仕事に対する熱意をアピールする必要があるため、挫折を味わい無気力になってしまいやすいニートは残念ながら落とされてしまうのです。
こうしてわずかなチャンスも叩き潰されてしまうのでまずます自信がなくなり、働く気が失せてしまいます。こうなると本当に辛いですよね。
この場合のアドバイスとしては、根気強く「経験不問」の求人を見つけて応募し続けるしかないと思います。また、それでも厳しいなら暇な時間を使って自分なりに何か稼げるようなスキルを身につけるしかありません。
理由3:空白期間が長くて面接が怖い
最後に三つ目の理由は空白期間が長くて面接が怖いからです。
すでに書いたように一度ニートになるとなかなか抜け出せないのですが、それに拍車をかけるように「空白期間」がどんどん伸びていきます。空白期間が長いと当然ながら採用されにくくなるのでまさに負のスパイラルに陥っているとも言えます。
そしてこのような場合には就活をしても書類で落とされやすいですし、仮に面接にたどり着いたとしても「この空白期間は一体何をしていたのですか?」という恐怖の質問が待っています。
正直なところニートをやっている間は何も身になることをしないのが普通なので、この手の質問が怖くて仕方がありません。つまりこの質問のせいで就活ができないニートはかなり多いのではないかと私は思います。「面接さえなければとっくに就活してるよ」という人もネットで多く見受けられるのでこれはかなり深刻な問題ですね。
この場合のアドバイスとしては、普段から暇な時間に何か身になるようなことをするのが一番かなと思います。そうすれば少なくとも「何もしていませんでした」という間抜けな答えにならずに済むはずです。小さなことでも構わないので毎日何かコツコツと続けると良いでしょう。
おわりに
以上、ニートが働かない・働けない理由について詳しく書いてきました。話をザックリまとめると、
- 本当に怠けているニートは少数派
- ほとんどのニートには働きたくても働けない理由がある
という感じでしょうか。まあ細かい事情はともかく、この要約だけでも覚えて帰っていただければ幸いです。これでニート=怠けている、などと決めつけてガミガミ言うような輩が一人でも減れば良いのですが。
今回は以上です。