こんにちは、引きこもりがちなニートです。今回はタイトルの通りで「今ひきこもりって100万人以上いるらしいけど、このままだとヤバくない?」という話です。
今現在出ている引きこもりの人数のデータ(ソース付き)とか、引きこもりが増えると何がヤバいのか?といったことについて書いていきますね。
ひきこもりの定義
まず、ひきこもりの人数がどうのという前に「ひきこもりの定義」を示しておきます。厚生労働省のページ「厚生労働省:政策レポート(ひきこもり施策について)」によると、引きこもりの定義は
仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態
だそうです。
ただし、調査によってはもう少し対象を広げて「広義のひきこもり」としている場合もあります。例えば「若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)」では
- 趣味の用事のときだけ外出する
- 近所のコンビニなどには出かける
ような人も(仕事や学校に行かず、6ヶ月以上経っていれば)引きこもりに該当すると判断しています。
ひきこもりの人数は115万人!?
さて、それでは本題の引きこもりの人数についてですが、これに関しては驚くべきデータが出ています。内閣府の調査によると、引きこもりの推計人口はなんと
- 15~39歳:54.1万人(若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)より)
- 40~64歳:61.3万人(生活状況に関する調査 (平成30年度)より)
だそうです。つまり単純計算すると(※注)、15~64歳までの引きこもりの人数は115万人にのぼるというわけですね。これは仙台の人口(109万人)よりも多いです。
全国のひきこもりをかき集めたら大都市1つができるレベルだと考えると、なんか悪い意味ですごいですね…。
※注:調査の時期が違うので単純に足し合わせるのは妥当ではないかもしませんが、ここでは分かりやすい表現を採用しました。
なぜ中高年の引きこもりが多いのか?
それで先ほどのデータを見ると、若者よりもむしろ中高年の引きこもりのほうが人数が多いことが分かります。最近は「8050問題」として多少は中高年の引きこもりにスポットライトが当たるようになりましたが、それでも今なお「引きこもり=若者」というイメージが強いのでこれはなかなか衝撃的な調査結果です。
ではなぜ中高年の引きこもりが多いのかということですが、たぶん主な原因は「一旦ひきこもりになるとなかなか抜け出せないから」だと思います。
そもそも中高年の引きこもりになるパターンは大きく分けて
- 若いころに引きこもりになり、そのまま中高年になってしまった
- 中高年になってから引きこもってしまった
という2パターンがあると思うのですが、どちらも就職が厳しいだろうというのはすぐにわかるでしょう。1番目は空白期間が長いからダメ・2番目は若くないからダメ、という理由ですぐに落とされてしまいます。
こうなると本人からしたらやる気が失せますし、周囲としても何か強力なコネでもない限り助けようがない。つまり、どうしようもないので引きこもり状態が長期化してしまうというわけです。
100人に1人が引きこもりって相当ヤバいよね
それにしても、ひきこもりが115万人もいるということは100人に1人くらいは引きこもりというわけで、これはなかなかヤバいのではないかと思います。一体何がヤバいのかというと、ひきこもりが多いということはそれだけ
- 労働力の損失(働かないので労働力にならない)
- 少子化の加速(結婚しないので子供ができない)
- 税収の損失(あまり税金を納めないので国が潤わない)
といった社会的な不利益につながるからです(もちろん引きこもっている本人が困る、という点も無視できません)。そういうことも考えると、ひきこもり問題はあまり話題になっていない気がしますが急いで対策しないといけないのではないかと思います。
というか正直これだけの人数の引きこもりがいるんだから、本気で対策を考えて何割かでも自立させたら日本にとってすごいプラスの効果が出ると思うんですよ。まあ、それが難しいから何も対策がなされずに放置状態なのだと思いますが…。
おわりに:何とかしないと引きこもりは増える一方
以上、簡単ではありますが「引きこもり多すぎだろ…」という話でした。特に中高年の引きこもりの件については、私も他人ごととは思えない(※というか、なにもしなければほぼ確実にそうなる)ので恐ろしい限りです。なんとかしなければ…。
まあそれはともかく、引きこもり問題は「自己責任だ」の一言で片づけられてしまったらどうしようもないのですが、本人や家族が頑張ってどうにかなる問題ではない場合も多いと思うので国には何かしらの策を講じてほしいと思います。
個人的にはもっと柔軟な働き方・雇用システムにならない限りは引きこもり問題は解決しないと思っていて、その辺が上手く変わってくれればいいなぁというのが率直なところです。…まあどうせ無理だろうから全く期待していませんけどね。
今回は以上です。